「拘束のドローイング9」(以下拘束)観てきました。
色んな人に感想を聞いてみたいけど、自分で言うのは難しい。というよりあんま感想が無い。
思ったよりストーリーのある話で面白かったかな?もっと意味不明かと思っていた。
物語というか、マシューの、作品を創る(拘束らしい)〜解体(解放らしい)までのドキュメンタリー映像です。
金沢21世紀美術館での展示会を見た人は、この拘束シリーズの前作の展示物なども見れたと思うので、少しはとっつきやすかったのかなあ?
ずっと出てくる鯨の腸液のシンボルマーク(右上写真の楕円に帯のあるマーク)って、鯨が裂かれているところをマークにしてるのかと思ってたら違うみたいだ。
日本の伝統的なものや、外国人から見てエキゾチックに見えるらしい日本、が出てくるので、西洋人からの見え方と私が見るんではおそらくだいぶ印象が違う。阿波踊りや妙な日本髪や海女に笑ってしまった。
最初に、和紙で箱をぴっちり包装するシーンが出てくるんだけど、そういえば、日本の文化って感情をなるべく必要最低限に拘束(抑圧)することを良しとするとこがあって、茶道や能や禅なんかはまあわかりやすい例だけど、「包む」「境界線をひく」「縛る」「列をつくりたがる」行為にも無意識でそういう美意識があるんだな、と気付いた。まーマシューさんはだいぶ熱心に日本文化を研究されたのだな、と思う。
個人的には一切知識や言葉が無くても感情を揺り動かされる芸術作品でなければ、私はその存在自体を馬鹿にしてしまってますが、まあこういうのも好みでしょう。これはビョークが出ているので見ました。
あ、あと観ててこれ、映画じゃないな…と感じたので、私の中で「映画」と「その他映像作品」とぴっちり分けられてるらしいと気付いた。タルコフスキーの作品なんかまったく物語無いけどちゃんと映画だと感じるのは何が違うんだろう。単に見る姿勢?
茶道をやる風景を見たのが初めてだったので面白かった。二人はあきらかに慣れない和装と正座でつらそうだった。
出てくる出演者はみんなたぶんプロの人達だと思う。船員や料理人、床屋や着付け師とか、皆手慣れていて作業が自然だった。一般の人達がどんな気持ちでこんな日常的でないものを演じさせられたのかと想像するとちょっとオカシイ。
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参考サイト
マシュー・バーニー公式サイト
拘束のドローイング公式サイト