佐伯祐三は、以前から大規模な展覧会があったらぜひ観てみたいと思っていたんだけど、なかなか機会がなく、美術館展で数点見たことがある程度だった。今回のこの展覧会は、まったく宣伝を見かけなかったので、小さな規模のものかと思ったら、代表的な作品が全部集まっていて驚いた。美術館自体も、ローカルな建物かと思っていたら、想像以上に広く、作品点数もとても多かった。これほど彼の作品が集まるのは貴重な機会なのではないでしょうか。
彼の絵は、近くでみるとかなり荒いタッチなのに、ある程度離れて見ると、奥行きや街の空気が感じられて不思議。それにこんなに黒を多様するのは、絵を描く人にとってとても勇気のいることだと思うのですが、彼に限っては黒い絵の具が命と言ってもいいでしょう。
美術の教科書で観たことのある著名な作品は、キャンバスの表裏に描かれているものがけっこうあって、額に飾ると裏の作品が見られません‥。貧乏だったんでしょうか。
年代を見ると、わずか2、3年の間にほとんどの作品が描かれていて、かなりの速筆だったことがわかります。これに行くまで知らなかったんですが、わずか30 歳!という若さで亡くなっています。死因は薬物中毒とか精神病とか結核だとか毒殺だとかいろいろ言われており、また贋作疑惑もあり、なんともドラマチックな人生です。
● ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展 Georges de La Tour (04.2005)
● ジェラルド・マクドーモット Gerald
McDdermott (06.2004)