予告編を見た限りでは、男の子が女の子と一緒に大事なヒミツを握ったボールを守るだけのオハナシという印象で、さっぱり面白そうだとは思ってなかったが、AKIRA好きとしては観ておかなきゃ。って気持ちで観にいった。
全然期待していなかったにもかかわらず、緻密なストーリー展開にとても楽しめた。前半、家族や級友とのやりとりが淡々と描かれたり、わけもわからずなりゆきで追っかけられたり、なかなか本筋に入らないのでちょっとだれるが、舞台がロンドンに移ってからは一転。瓦礫マニアである監督の本領発揮で出てくるもの全てぶぶぶぶぶぶぶぶぶししぃぃぃぃーーーーっとスチーム噴出しながらぶち壊れまくるので爽快。
AKIRAは大人ですら奇怪で意味がわからない、と言う人もいるが、本作品は言葉や物語進行を慎重に選んで、どんな年代、国籍、文化の人にでもわかりやすく、と丁寧に創られた印象を受けた。特に小学校中学年〜中学生位の時に観たらとてもいいんじゃないかと思う。
「猿みたないたものだったわけでしょ。人間って。それが、橋を造ったり、道路、家、そういうエネルギーって、いったいどこから来るのかしら。それ以前の、アメーバや、宇宙の塵にも、そういうエネルギーはあるのかしら」「未来は、いち方向にだけ進んでいるわけではないわ。私たちが選択できる未来も、あるはずよ」(AKIRAより)
「科学って、進化って、いったい何なの?」「何が正しいかは、君自身が決めることだよ。いいね」(本作より)
わかりやすい。笑
想像もつかなかった蒸気機関の乗り物や機械が沢山登場します。個人的には最初にレイが乗ってる輪っかの木製蒸気バイクと、スチームボールを動力にしたシリンダーの蒸気飛行機(?)のデザインが、ナウシカのメーヴェを見た時以来の衝撃でした。だってかっこわるくて誰も思いつかないよ。笑 ダサかっこいい。
続きが漫画であったら面白そうな話だなあ、と思ったら、続編が製作されるとの噂が既にあるそうです。
ネット上ではアニメオタク達から猛批判をあびているようですが、是非予備知識なく観ることをおすすめしたいです。
● 参考サイト
www.steamboy.net
www.walkerplus.com/movie/special/steam/