武士の一分
監督 / 山田洋次 主演/木村拓哉 檀れい
このタイトルをぱっと見た時に、「ぶしのいっぷん」と読むか「たけしのいちぶ」と読むかで激しく意見の分かれるところだが(?)、なんと言うか「いちぶん」という日本語をこれで初めて知った。笑 「分相応」という意味かと思ったら、「面目」って意味もあるみたいです。
原作は藤沢周平の「隠し剣秋風抄」の中の一編、「盲目剣谺(こだま)返し」で、短い話なんで今読んだ。原作のほうがさっぱりしている。映画でむやみに泣かせ所が多いのは、ファンサービスみたいなものか? 藤沢周平や司馬遼太郎などの時代小説は、親が好きで、実家にずらっと並んでますが、特に興味がなくってほとんど読んだこともなく、時代劇もいっさい見ないので、とても新鮮でした。おそらく、とても丁寧に時代考証されてるんじゃないかと思う。大河ドラマなどでは、あんまり小道具とか家の中のことまで気になるってことは無かったんですけど、家で使われてる生活道具や、奉公人とのやりとりなど、慣れてない私でもとても興味深く見られました。音楽も重みがあって、格好良かったです。だからよけいに主人公ふたりの軽薄な演技が残念でなりません…。盲目の人が、そんな粗野な仕草をしないと思う…。見えないなら、余計に指先などの感覚に鋭くなって、注意深くなるはずだと思うんですけど…。監督も注意しろよ。そんくらい。プンスコ。たち合いシーンはとても気迫があって格好良かったけど、そこ以外はちょっと…。奥さんも、命に関わる大事な秘め事をしているようには到底見えない。でも演技うまい人だとかなり重苦しい空気になりそうなヘビーな状況だけど、二人が軽いので重い気持ちにならずにすんだ。(だめじゃん)
あーあ!せっかくいいおはなしなのに残念だな…。
倦怠期のご夫婦に見てほしいなあ。きっとあったかい気持ちになれると思います。
余談ですが、子供のころ、少し東北に住んだので、みんな東北弁の訛りが下手なのがわかります。阿呆の徳平と、叔母役の桃井かおりだけ上手だった気がした。東北人の人は、どう感じるんでしょう?
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武士の一分 公式サイト