おもしろくて一気に読んだけどかなり気色悪い話でした。 内容がネットにアクセスしたことで展開していく話なんで、実生活でネット社会(?)にあるていど造詣の深い人でないとわかりづらいと思います。 私は仕事の延長でネットの世界に触れて、いっときけっこうはまって、自分でもサイトや掲示板を運営したり、MLに積極的に参加したりした時期があったのですが、ネットをやってると実生活ではまったく経験しないような妙な体験と、妙な人間関係に出会ってしまうことがあります。たぶんMLやネット掲示板やチャットでイヤな思いをしたことがある方はわかるかと思いますが‥。 ネット上では(冷静に考えると実生活ではパソコンの前でキーボードを打っているだけなんですが)、社会的にはなんのステイタスも持っていない人でも、まるですごいことをしているような(自分が貴重な人間であるかのような)錯覚を持ちやすいです。
でも冷静に考えると実生活ではなにも興っていません。コミュニケーションをとるのが不得手だった人がネットを始めたからって急にコミュニケーションをとるのが上手になるわけないじゃないすか。 この本ではそういうネットと昨今の人間関係の曖昧さの危険性を示唆しているようでもありそれって素敵なことに気付いたわよね、と称えているようにもどちらにでもとれます。 ひきこもりの青年が主人公になっていますがひきこもりだろうがそうでなかろうが関係ない気がします。
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